真菌(カビ)の喘息への影響

喘息の人の10%前後でカビに対する抗体があり、ダニのようにアレルギーがあると言われています。そして、カビに対してアレルギーがあると喘息が重症化します。

というのが、私の知識でした。ですから、喘息の方を診察して、血液検査で抗体をチェックする際にはダニやネコ、スギなどと一緒にカビの抗体もチェックしていました。

しかし!先日ある論文が発表され、大変興味深く読みました。それはカビが多い環境にいると

①ダニに対するアレルギー反応を大きくする

②通常のアレルギー反応(好酸球性)ではない、ステロイドの効きにくいアレルギー反応を誘導する。

この2点からステロイドの治療が効きにくくなるとのことでした。カビに対するアレルギーがなくても、カビを吸入するだけで喘息のコントロールが悪化する可能性があるとのことでした。今は新しい薬が次々に登場しますが、環境整備はやはり大事なんだと思いました。

真菌(カビ)は高湿を好むため、室内の風通しをよくして、なるべく乾燥させる(相対湿度≦50%)ことが大切です。またカビは日光にも弱いので浴室や台所の小物は時々日に当てたほうがいいです。エアコンのフィルターや掃除機のダストパックも定期的に掃除しましょう。真菌は50〜60℃、10分程度の温熱で死滅するので、台所のふきんやタオルは時々煮沸消毒することが望ましい。観葉植物もあまり置かないようにしましょう。

          J Allergy Clin Immunol. 2017;139:54-65.より

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